コラム「桐朋学園音楽大学、研究科時代」

桐朋学園の受験を志したのは、習っていた先生の影響ですので、音大に行くなら桐朋に行きたいと幼い頃から思っていました。

入試に必要な試験は、歌の実技試験に加えて、ソルフェージュ、聴音、楽典、小論文があったので、何日にもわたって試験が行われました。

桐朋の声楽科は一学年12人程と、とても少なかったです。声楽アンサンブルという合唱か盛んで、のちにそれが進化し、アミーケという女性合唱を結成し、色んな場所にコンサートをしに行かせてもらいました。

私はオペラの勉強がしたかったので、大学を卒業してからも研究科という大学院のような所に進学しました。
そこは通常3年間あるのですが、1年ごとに歌の試験があり、結果が悪いと次の学年に上がれないので、試験の時は緊張しましたが、無事に3年次まで卒業する事ができました。

研究科の醍醐味は、オペラクラスという、グループにわかれてオペラの演習をする授業です。

演出家の先生と伴奏の先生と指揮の先生、それにオペラをやるには男性が足りないので相手役にプロの男性の歌手をお招きして、オペラの演習をするという、生徒より先生が多いかもしれない贅沢な授業です。

前期、後期に1回ずつ試演会があり、私のグループは特に仲が良くて、先生の別荘に合宿に行かせてもらったり、自主練習をしたりしました。

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