コラム「卒業試験」

イタリアの卒業というのは、皆一斉にするのではなく、大学過程の授業と試験をすべて修了したら、生徒が卒業試験の申し込みをし、先生方がその試験の日に集まって行われるという形になっています。

私は、論文とそれに見合った内容の歌を40分のプログラムで歌うというものでした。オペラブッファとオペラセリアという内容の論文をイタリア語で書き、歌った後に自分の論文について説明し、質問を受けるという物で、歌わなければいけない緊張と、説明しなければならない緊張両方の心配がありましたが、無事卒業する事ができました。その数ヶ月後、ドイツでオペラ公演に出演し、帰国しました。
5年半の留学で学んだ事は、歌やイタリア語ももちろんですが、生活面でも沢山ありました。
イタリアでは、お店にいっても店員さんに話を聞いてもらうまでひたすら待っていなければならなかったり、

電車は頻繁にストになります。

ある日、家のガスがつかなく、2週間程シャワーを浴びれなかったので、修理を頼み、10回程電話をしてやっと直しに来てもらったと思ったら、翌日シャワーの後にガスの機械から煙がでて、部屋中煙だらけで死にそうになった事もありました。そんな一つ一つの生活が不便でしたが、人懐っこくて明るいイタリア人の方々との交流を経て、まわりの人々や家族に愛情を持つ事の大切さと、それを伝える事の大切さも実感しました。イタリアでは何もかもうまくいかない日がほとんどでしたが、周りの方々との愛情に満たされていたために楽しい毎日が送れたのだと思います。
又、イタリア語が分からなくて授業に行きたくない時や、環境になれなくて泣いている時も沢山ありましたが、過去を振り返るとそんな時こそ、自分の成長している時なので、一歩踏み出すと更に楽しい未来が開けている、又人は環境によって変化するという事も分かってきました。
今後はそんな経験を生かして活躍の場を広げていければと思っております。

 

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