コラム「幼少期」
2歳から母にピアノの手ほどきを受け、本格的なレッスンを受けた方がいいという事で4歳から桐朋学園音楽学部出身の先生方の集まる音楽教室に通い始めました。
もともと、祖父が趣味でピアノを弾き、祖父と祖母はアマチュアの合唱団で出会って結婚したために、家では音楽がたえない環境でした。
幼稚園時代は、毎日早朝、私はピアノの練習、2歳年下の妹はバイオリンの練習をしてから、幼稚園に行く決まりがあったのを覚えています。
音楽教室に入ってから、仲のよい友達が沢山でき、教室に通う事が一番の楽しみになりました。
発表会ではかわいいドレスを着せてもらい、幼稚園のお友達が沢山観に来てくれ、お花やプレゼントをもらえて、何かその日だけ、特別な存在になったようでとても幸せで、毎年の発表会を心待ちにしていたのを覚えています。
音楽教室の先生方は、皆さん第一線で活躍していた方で、小さい頃からその話を聞き、演奏旅行でヨーロッパに行って来た話、コンクールなどの話を聞き、憧れを持つようになりました。
小さい頃からすべてを知っている先生方とは今でも交流があり、まるで、第二の母のようです。幼少時代に経験した、楽しかった思い出や先生への憧れは、宝物の様に今でも心の中に残っていて、私も、子供の頃憧れていたような先生になりたいと思います。