TIAAオペラ第60回公演 オペラ劇場あらかわバイロイト 第6回魅惑のドイツオペラ 「後宮からの(二つの)逃走」音楽・セリフ共にドイツ語上演・日本語字幕付き公演日: 2013年9月12日(木) A公演18:30 *開場は開演の30分前。 会場:サンパール荒川大ホール |
メッセージ
モーツァルトは11歳!でオペラ第一作を書いて以来、35歳で亡くなるまでに、未完作品も含めて約20曲のオペラを書いています。しかし、ドイツ語作品はそのうち僅か6曲。大半は当時のオペラの主流だったイタリア語です。しかし彼は終生、「母国語で喜劇を書く」ことにこだわりました。
《あらかわバイロイト》では、ワーグナー上演と並行して「魅惑のドイツオペラ」をシリーズ化し、「ヘンゼルとグレーテル」や、「魔笛」を上演してきましたが、今回は25歳前後という、若々しいモーツァルトのドイツオペラを2作、御紹介いたします。
〈ツァイーデ〉と〈後宮からの逃走〉は、どちらも、トルコのハーレムに幽閉されたヨーロッパ人の恋人達が、太守(サルタン)の手を逃れて逃走を謀る物語。
〈ツァイーデ〉は未完作品ですが、台本は全曲できていて、曲もハッピーエンドのフィナーレだけが作曲されなかったというものです。ドイツ語圏で最近よくやっているように、開幕の合唱曲の音楽を転用して歌詞をあてはめ、終曲としています。次作の〈後宮〉のプロトタイプになった、大変に音楽の美しい作品です。
〈後宮からの逃走〉は、映画アマデウスにも登場します。皇帝ヨーゼフ2世も臨席したウィーンの初演が大成功。モーツァルトの名声を一気に高めた名作で、華麗なコロラトゥーラからバスの超低音まで、声の魅力が満載です。
どちらも合唱と一部のナンバーを割愛して、一晩の公演に収めます。ハーレムの主人、サルタン(太守)と、従者オスミンは両作品で同じ歌手。逃げる方は前半・後半で別の歌手。つまり「後宮からの(二つの)逃走」です。なお、〈ツァイーデ〉のゴーマツは本来テノール役ですが、今回は変化をつけるために、メゾソプラノのズボン役にいたしました。
《オペラ劇場あらかわバイロイト》オペラ監督 田辺とおる
プログラム
ハーレムに幽閉されたヨーロッパ人の恋人達が逃走を謀る…
同じ物語のオペラ2本をハイライト上演!
第一部 ツァイーデ
第二部 後宮からの逃走
スタッフ
指揮:
増田 宏昭 (A/B/C) 元ノルトハウゼン歌劇場音楽監督
河合 良一 (D) オペラ劇場あらかわバイロイト首席コレペティートア
演出:桜田 ゆみ
管弦楽:TIAAフィルハーモニー管弦楽団 (コンサートマスター:三ツ木摩理)
字幕:小畑朱実
キャスト
《ツァイーデ》《後宮からの逃走》
サルタン(バッサ) | 田辺 とおる(全公演) |
オスミン | 西 拓也(A/C) / 小野 和彦(B/D) |
《ツァイーデ》
ツァイーデ | 松村 萌子(A) / 二宮 望実(B) / 山本 真由美(C) / 水上 恵理(D) |
ゴーマツ | 東 裕子(A/B) / 栗原 千英(C) / 津久井 明子(D) |
アラツィム | 須山 智文(A/C) / 勝村 大城(B/D) |
《後宮からの逃走》
コンスタンツェ | 北村 さおり(A/C) / 徳武 雪子(B) / 小黒 久美子(D) |
ブロンデ | 小木曽 鮎美(A) / 鶴田 朋子(B) / 加藤 茜(C) / 萩原 雅子(D) |
ベルモンテ | 佐々木 洋平(A) / 石川 誠二(B/D) / 出沼哲(C) |
ペドリッロ | 島田 道生(A/C) / 升島 唯博(B/D) |
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